14. カン・テナ (空き缶使用/430MHz) |
全体の形 | |
缶の取り付け部 | |
寸法図 | |
ビールの空き缶を利用したアンテナです。雑誌やグローバル・アンテナ研究会等でも製作記事が紹介されている、比較的有名なアンテナです。 私が見た製作記事では、缶が逆さまになるような設計でした。完成後、缶をきれいに塗装する場合は良いのですが塗装しないで、缶のデザインをそのまま利用する場合はちょっと面白くありません。そこで、今回は缶を正立したまま使い、また製作も簡単に出来るようにして見ました。 構造は、缶の中央を真鍮の棒が貫通するようにし、缶の上下を金具で固定する様にしました。コネクタは、一応、モービルでの使用を考慮し、強度が確保できるM型を使用しました。 コネクタのピンに 3mmの真鍮棒を通し、はんだ付けします。真鍮棒の根元はシリコン系接着剤で固定しています。缶の取り付けは写真の様に、電線用の圧着端子を使いました。サイズが合わないので線材を挿入する部分を切り開き真鍮棒が入る様にしました。写真では解りませんが下側も同じです。 ラジアルは 2mmの真鍮棒を使い、右側の図の様にはんだ付けします。詳細は省略しますが、4本のラジアルを一度に付けることが必要です。 調整は缶の上下とラジアルの角度を変えて行います。調整後は圧着端子部分をはんだ付けします。 調整後は缶の下端とコネクタの間隔がほとんど無くなりましたが、缶の下側が凹んでいるのでラジアルと缶がショートする事はありません。 このアンテナは、車で使用したとき、走行中の「バサツキ」が少ないと言われています。 材料 350ml ビール缶 M型 コネクタ 3mm 真鍮棒 2mm 真鍮棒 圧着端子 シリコン系接着剤 |