JA2BZTの自作アンテナ展示室
17. 4エレメント・ツイン・ループ・アンテナ (430MHz)
全体の形
エレメント取り付け部給電部
エレメントの接続
ブームの位置
寸法図


 このアンテナはシングル・ループの4エレメント・ループ・ヤギ・アンテナのエレメントを二つ(ツイン)にしたものです。固定用として 8エレメントのツイン・ループ・アンテナを作ろうと思い、そのための試作品です。

 基本的な構造は4エレメント・ツイン・デルタ・アンテナ(別ページ参照)と同じで、2本のアルミパイプをブームとして使用する方法です。パイプの太さは3mm、エレメントの太さは2mmのものを使いました。エレメントの両端には圧着端子を付けてプラスチック・パイプに取り付けます。ツイン・デルタ・アンテナと違い、ブームをループの外に配置することが難しいので、ループの内側に入れました。エレメントと直角に配置した金属は影響が少ないといわれているので、この様な配置にしてみました。事前にシングル・ループの4エレメント・ループ・ヤギ・アンテナで実験し、 SWRにはほとんど影響がないことを確認しました。

 ループを二つにすることでゲインの増加を期待しましたが、その差はわずかです。しかし SWRの調整は微妙な位置調整は必要なく簡単に出来ました。シングル・ループのインピーダンスは約 100Ωで、これをエレメントの間隔調整で、強引に50Ωにあわせているようです。一方、ツイン・ループのインピーダンスは約50Ωなので、無理なく調整ができるのではないかと思っています。そのせいか、4エレメント・ループ・ヤギ・アンテナでは輻射器とその前の導波器の間隔が不自然に狭くなっていますが、今回のアンテナではほぼ自然な間隔になっています。

 輻射器は取り付け穴を前後にずらし、BNC コネクタを取り付けました。各エレメントの長さは図の通りで、圧着端子の穴から穴の寸法です。エレメントを横8の字(∞)に設置した時、垂直偏波になります。

 材料
  BNC-R コネクタ(家電製品用)
  2mm アルミ線
  3mmΦ アルミ・パイプ
  アルミ・チャンネル材
  12mmΦ プラスチック・パイプ
  圧着端子

 
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