JA2BZTの自作アンテナ展示室
19. 8エレメント・ツイン・ループ・アンテナ (430MHz)
全体の形
エレメント取り付け部給電部
エレメントの接続
ブームの位置
エレメント取り付け部
寸法図
アンテナ取り付け金具


 このアンテナは固定用として使用するために作った 8エレメントのツイン・ループ・アンテナです。

 このアンテナを作るまえに4エレメント・ツイン・ループ・アンテナを試作し性能を確認しました。(別ページ参照)性能的には同じエレメント数のシングル・ループ・アンテナとあまり違いはありませんが、ブームに対し重量的に左右のバランスがよい事、僅かですが性能がよい事、などを考え、作ることにしました。

 基本的な構造は他の多くのアンテナで採用している、2本のアルミパイプをブームとして使用する方法です。(別ページ 8エレメント・ヤギ・アンテナ(430MHz)参照)ブームのパイプの太さは6mm、エレメントは太さ3mmのアルミ線を使いました。4エレメントの場合は両端に圧着端子を付けてプラスチック・パイプに取り付けていますが、3mm用の圧着端子が手に入らなかったので外径4mm、内径3mmの銅パイプを使ってみました。反射器と導波器は図のように両端を一つのパイプで接続しています。また、二つのループは仮止めして半田付けし、一本のビスでプラスチック・パイプに取り付けています。

 二つのループの間にワッシャーを入れて、ループの根元が接触してループの形状が乱れないようにしました。ループの形状の乱れで悪い影響が有るかと思いましたが、アンテナの調整後、強制的に接触させてみましたが特に変化は有りませんでした。

 ブームは4エレメントの試作品と同様にループの中に入れています。ツイン・デルタ・アンテナと違い、ブームをループの外に配置することが難しいので、ループの内側に入れました。一般に、エレメントと直角に配置した金属は影響が少ないといわれているので、この様な配置にしてみました。事前に、シングル・ループの4エレメント・ループ・ヤギ・アンテナで実験し、 SWRにはほとんど影響がないことを確認しました。

 給電部はコネクタを使用せず、圧着端子を使って同軸ケーブルを直接接続しています。これはこのアンテナを固定用として使用するため、防水をし易くするためです。圧着端子のネジ穴部は先端をカットし、アンテナを設置する時にケーブルの着脱が簡単に出来るようにしています。ケーブルを取り付けた後は、この部分を水周りの防水に使用するシリコン系の充填剤で防水します。

 アンテナ取り付け金具はアルミ板とテレビアンテナ用の金具で作り、コの字型金具とプラスチックパイプでブームに取り付けています。このアンテナは垂直のマストに取り付けた水平のブームに取り付けるため、写真の様な形になっています。

 各エレメントの長さと間隔は図の通りで、輻射器は取り付け用の穴から穴の寸法です。
 エレメントを横8の字(∞)に設置した時、垂直偏波になります。

 材料
  3mm アルミ線
  4mmΦ 銅パイプ
  6mm アルミ・パイプ
  12mmΦ プラスチック・パイプ
  1.5t アルミ板

 
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