JA2BZTの自作アンテナ展示室
23. J型アンテナ(2) (430MHz)
全体の形
給電部(表側)給電部(裏側)
給電点の銅パイプの加工スペーサー
エレメント接続部(表)エレメント接続部(裏)
エレメント接続部の詳細図
マストへの取り付けハンディー機への直接取り付け
銅パイプの加工図給電部の詳細図
寸法図


 No.22 で紹介した J型アンテナの変更版です。今回は基本形( No.22を参照)のように給電点を上下にスライドさせて SWRを調整出来るようにしました。他のアンテナのようにねじを緩めて調整し、ねじを締めて固定することが出来ます。

 エレメントには3mmのアルミ線を使い、J型に曲げます。給電点には銅パイプを使いました。銅パイプは外径 4mm、内径3mm、長さ15mmのものを使用し、図の様に約 10mmを加工します。これを2個用意し、エレメントに通します。詳細図のように 3mmのねじを使って二枚のプラスチック板で挟むとエレメントと銅パイプが圧接され、導通が確保されると同時に位置が固定されます。プラスチック板には、強度が優れているので、ガラスエポキシ基板の銅箔をはがして使いました。固定した状態で、銅パイプに BNC-Rコネクタを半田づけします。信号側は直接はんだづけしますが、 GND 側は上記のエポキシ基板が邪魔になりますので銅線をつけ、少し浮かせてつけました。

 上記のような構造で、ねじを緩めて給電点の位置を簡単に調整出来る様になりました。また、エポキシ基板と、銅パイプおよびナットを接着剤で固定し、調整時の取り扱いが容易になる様にしています。

 エレメントの接続部分の構造はいままでと少し変えて、ビスの頭をプラスチックパイプの内側に入れ、外側に蝶ナットを使いました。移動先でドライバーを使うことなく組み立てが出来ます。ビスの頭は締め付け時に回転してしまうので接着が必要です。また、ビスの頭を通すためプラスチックパイプに穴があいています。接続部分に使用したアルミ板は 1mm厚です。

 スペーサーは 1.5mmのアクリル板でエレメントの間隔が変わらない様にしています。多少の位置の変化はあまり性能に変わりはありませんが、コネクタに近い方が影響は少ないようです。

 アンテナをマストに取り付ける時は、エポキシ基板を使って写真の様にしています。L型の変換コネクタと短い同軸ケーブルで作った BNC-BNC変換コネクタでハンディー機に直接取り付けることも出来ます。

材料
 BNC-R コネクタ
 3mm アルミ線
 1.5mm 銅線(コネクタ取り付け用 少量)
 4mm 銅パイプ
 アクリル板
 アルミ板
 ガラスエポキシ基板
 ねじ(3mm)
 蝶ナット

 
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