移動用として作ったアンテナです。DIYの店でガス・ホースの留め金を見て思いつきました。
左側の図の様にアルミ板の四隅を折り曲げ、プラスチックパイプの上に安定に乗る様にします。これに写真のようにアクリル板を使用してエレメントを取り付けます。エレメントは 2mmの真鍮棒を使いました。アクリル板の取り付けには皿ビスを使います。アルミ板が薄いので、 2.6mmのビスを使いました。アルミ板とアクリル板は、ずれないよう接着剤で固定しました。
アルミ板の部分を写真のようにガス・ホースの留め金でプラスチック・パイプに留めるとエレメントが固定されます。留め金具をつまむと締め付けがゆるみ、エレメントの位置の変更ができるので、調整が簡単にできます。またエレメントの取り外し、取り付けも簡単で、外すと上の写真(分解時)のようになり、移動時にかさばらずに持ち運びができます。
参考資料(注)によれば、ラジエータ(輻射器)の形を上の図のようにすると直接50Ωでドライブ出来るそうです。構造が簡単になり、製作が楽になります。しかし、この方法でいくつか作ってみたところ、同軸ケーブルによるUバランを使った物に比べ、エレメントの間隔に違いが出るようです。特に、ラジエータ(輻射器)とレフレクタ(反射器)の間隔がかなり狭くなりました。これが性能にどの様な影響があるのか、今後の研究課題です。
プラスチック・パイプ(ブーム)やエレメントに取り付け方向や取り付け位置が分かるように番号やマークをつけて、移動先で簡単に組み立てが出来るようにしています。マストへの取り付けは目玉クリップを使います。この位の大きさでも SWRにはほとんど影響はありません。
留め金の内径に対しパイプが少し細かったので、留め金具の内側に約 1mm厚のゴム板を両面テープで貼り付けました。
(注):「八木アンテナを作ろう」玉置晴朗、CQ出版社
材料
BNC-R コネクタ(家電製品用)
ガス・ホース用留め金
2mm 真鍮棒
プラスチック・パイプ
アクリル板
二液混合型接着剤
シリコン系接着剤
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